終盤戦予告

 

 真実は、人を陥れるための剣ではない

 

                                                         また、人を救うための盾でもない

 

 

                     それ自体は、ただそこに存在する。一つの絶対的なものに他ならない。

 

 

 世界や状況や環境によって

 

                                                          受け取る側や告げる人によって

 

                                それは、時に人を貫く鋭い刃となり

 

                                 時に誰かを守る強固な盾となる

 

 

 

                              ――だからこそ、真実は時に残酷で――

 

 

「なんで……こんなこと……。私は望んでいなかったのに……」

                         女子14番 東堂あかね 

――どれだけ願えば、目の前の現実をなかったことにできるの?

 

                                                   「それが真実なら、あんたは誰よりも狂っている」

                                                                         女子12番 橘 亜美

                                                   ――まだ死ぬわけにはいかない。約束したのだから。

 

 

                                    ――時に冷徹で――

 

 

「それでも今、お前を殺すことはできる」

              男子9番 須田雅人

――やっと分かったんだ。あの言葉の本当の意味が。

 

                                                    「もういい……。もう、それ以上は……」

                                                                      男子4番 加藤龍一郎

                                                   ――言わないことが罪ならば、これはきっと罰なんだ。

 

 

                                   ――時に誰かを貶め――

 

 

「嘘……。じゃあ、私がしたことって……」

              女子13番 辻 結香

――悲しみで蓋をして、真実に目をむけなかったせいだ。

 

                                               「俺は何も悪くないッ!! 悪いのは全部あいつなんだッ!!」

                                                                      男子16番 八木秀哉

                                                ――全部全部あいつのせいだ。俺はただの被害者なんだ。

 

 

                                   ――時に誰かを救い――

 

 

「それでも俺は、ずっとお前の友達だ」

              男子5番 古賀雅史

――それだけは、何があっても変わらない。

 

                                                    「生きてね……。生きて……幸せになってね……」

                                                                      女子16番 細谷理香子

                                                              ――後悔なんて、しない。絶対に。

 

 

                                  ――時に全てを奪っていく――

 

 

「君は、楽しかったのかい?」

              男子12番 冨澤 学

――僕は、一度もそう思わなかった。ずっと苦しいだけだった。

 

                                                    「そうやってお前は、また誰かに助けてもらうのか?」

                                                                      男子1番 有馬孝太郎

                                                      ――俺からすれば、お前が一番汚い人間だよ。

 

 

                           ――そして知ってしまえば、もう知る前には戻れない――

 

                                     「さあ、始めようか」

                                     男子7番 下柳誠吾

                                 ――全ては、このための布石

 

 

      知るべき現実と知らなくていい真実                        

 

                                                      絶対的なもの故に、逃げることは許されない

 

     だからこそ人は翻弄され、迷い続ける                          

 

 

                           ――それでも、あなたは真実を知りたいですか?――

 

                                         そして

 

                        ――あなたが今見えているものは、本当の“真実”ですか?――

 

                                オリジナルバトルロワイアル2〜Real〜
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